皆さまも一度は聞いたことがある『ヘルニア』・・・
ではなぜヘルニアは起きてしまうのでしょうか？

そもそも『ヘルニア』とは『脱出・逃げる』という意味の言葉で、その言葉の通り『様々な要因で“押しつぶされる力”が加わることで“椎間板”と呼ばれる骨と骨の間にある“（お菓子の）グミ状”の中心が押し出され、はみ出た（脱出・逃げた）部分が神経を押しつぶすことで起きる様々な神経症状』の総称です。
なんて、これを読んでいるだけでも怖いですよね？
当然、自分には起きてほしくない症状です。

でもこのヘルニアは実は『誰にでも起きうる症状』なのです!!
なぜ起きるのか？は先述でも書きましたが、つまりは“腰に対して過度な負担”が大本になります。しかし負担もいろいろあり「急激に負担が掛かる」ものから「長期にわたり同じ負担が繰り返される」もの、様々な負担が腰の同じ場所に加わり起きます。
その症状は多岐にわたり“シビレ、知覚麻痺、痛み、運動障害・・・”　あげたらキリがない程あり、症状の出る範囲も強さも千差万別。

問題は、それらが日常生活にまで支障をきたす場合が多いからです。
「どうしてソコに？」ですが、それは身体の構造にあります。
『昔、人も４足歩行』でした。が、途中から２足歩行に変わりました。これが一番の原因と考えられてます。
「胸の部分」には“肋骨”があります、「腰の下の部分」には“骨盤”があります。では、その間の部分には？
わき腹の高さの腰には“背骨１本”しかありません。
支えるモノは背骨の他は筋肉しかありません。しかしその筋肉（力）を上回る負担や、その筋肉が弱ってしまうと負担は全部背骨にいきます。

筋力の低下・身体が硬くなる、の他にも“（お菓子のグミ状の）椎間板の劣化”もあります。
経年劣化もありますが、偏った食事や不規則な生活など体内が老化していく習慣や行為は椎間板を痛め（劣化させ）ます。
そして支える背骨の間の椎間板が“オーバーヒート”を起こしてしまうと“ヘルニア”になります。（骨の前に筋肉がオーバーヒートしたら“ぎっくり腰”と言います。）

そもそも“椎間板”とは、「硬い骨と骨の間にあるクッション」の様なもので、椎間板があるからこそ身体を捻ったり前に倒れたり後ろに反らせたりできるんです。
そのクッションが潰れたり伸びたりすることで身体は動かせます。
そのクッションの中身がクッションの表面を破り出てきて神経を圧迫・・・

これが腰のヘルニアになる“理由”です。
怖いですよね～!!

ヘルニアになってしまったら・・・
もうヘルニアになってしまったら選択は極論１つ『治療』です‼　しかし
『なかなか仕事が・・・』『痛いのはヤダなぁ・・・』『いつか治そうとは思っていて・・・』『結構、お金　掛かるんでしょ・・・？』と、まだ我慢できるうちは何かと先延ばしにしてしまいがちです。
私もそうでした。

でも、いつかは“向き合わなければならない時”は来ます。
でも、本当の問題は治療してからかも知れません。。。
何故なら『ヘルニアは痛みが治りにくい』または『治ってもまた再発・悪化しやすい』からなんです。
まず、前回にもお伝えさせて頂きましたが、『背骨と背骨の間にあるクッションの役目も持つ“椎間板”がはみ出ていき神経を圧迫して起きる』のがヘルニアです。（まだ前回を読んでない方は是非、目を通してくださいね。）

つまり“水が流れるホースを足で踏んずけて、水の流れを悪くする”のと同じです。ってことは『なんだぁ、じゃその足をどけてまた水の流れを良くすりゃいいじゃん？』と思う方もお見えかと思いますが、答えは・・・

半分正解

です。　その『足をどける』のが、いわゆる“手術”です。はみ出た部分を切除して圧迫されてる部分の除圧をし神経の流れの改善を目指します。
はい、切ったり切ったり縫ったり・・・　　痛いですよ～。。。（術後しばらく痛み続きます。）
しかもどんな手術も“１００％”は無いと思ってください。
そして俗にいう『人の身体の中に何か施すって事は、必ず何か何処かにしわ寄せがあるもんだ』という言葉は本当だと我が目を持って痛感してきました。
そして手術などしなくても治す方法もたくさんあります。余程の急性で痛みや麻痺が激しく一刻も早く治さなければならない方以外でまだ比較的『日常生活が送れる』または『仕事や学校、スポーツや作業が何とか出来る』方なら手術などしなくても改善は見込めます。

しかし、ここからいくつか大切なことを書きます。良く読んで下さい!!
ますどんな形であれ『治療』したとしても、ヘルニアは本当に痛みやシビレ、麻痺などの症状は治りにくいです。理由はあります。
先にも“ゴムホース”を例えにあげましたが、いささか誤解がありました。それは『神経はゴムの様な弾力性はほとんどなく、どちらかと言えば“ネンド”に近い』からです。どんな治療をし神経の押されているところを除圧してもゴムとはちがい“ネンド”の様なので『押されてへこんだところがなかなか元に戻らない』んです。
全く戻らないワケでは無いので、それでも治療すれば個人差はありますが「完全に症状が消える方」から「あまり・ほとんど変わらない方」まで、やってみなければ分からないって事が正直なところの様です。

そして神経はネンドの様だとお伝えしましたが、それは『押されている時間が短い方が治り（へこみの回復）は良い』です。
いつかは・・・　などと時を過ごしているうちに被害（へこみ）は刻一刻と悪化に向かいます。
はい、一刻も早い治療の方が絶対に良いのです!!
だから本当に治療にシフトした時にはもうかなりの時間が経過していると考えても良いかもしれません。
だから『ヘルニアは治りが悪い』のです。
放置時間が長引けば悪化の一途、ほっておいても使う一方・負担が掛かる一方でメンテナンスも無しでは良くなるハズはありません。

そして再発もしやすいんですよ、これがまた。
理由は『椎間板の表面を突き破って中身が飛び出す』ので、飛び出した所は対処しても『突き破られた箇所』は非常に弱くなってしまい、また何かあったら“そこから”再び飛び出す可能性は非常に高いです。

ダッと書いてしまいましたが、どうでしょうか？
決して“脅し”でも“催促”でもありません。
皆さまに伝わったでしょうか？ヘルニアの危険性と大変さが。
お仕事されてる方はお仕事、何かされてる方はその作業が、ひいては日常生活までもが脅かされるヘルニアです。

誰の身体でもなくご自分のお身体と家族、必要としてくれる誰かの為のお身体です。
是非是非ご自愛して頂きたいのです。
次回は、さらに放っておいたら・・・　どうなるの・・・？　です。

今回はヘルニアを放っておいたらの行末についてです。。。　（怖っ!!）
もう前回・前々回のお話をお読みになられた方は、想像がつくのではないでしょうか・・・？
（まだ読んで無い方は是非、前々回から読んで下さい!!　お願いします♪）

『腰から下に行く神経の流れが悪くなる』ヘルニア、のもっと悪化バージョン。
まぁ『痛みが激しい・感覚が無い（鈍い）・電気が走る感じ・足が動かない』からの『力が入らはい・自分の足ではない様だ』になれば、もう仕事や生活どころではないのは想像に易いですよね？
『寝たきり状態』になるには、本当によほどの事がなければ到達はしないとは思いますが『決して到達しない』ワケでもありません。

ご自分のお身体なので、それで不自由なことになるのは、わかります。
しかし“ご家族”や“会社の方”、“身のまわりの方々”からすれば『貰い問題』ですよ？
そこまでイッてしまったからにはどんな治療をするにもたくさんの費用も掛りますし、もとの状態に戻るまでの時間、リハビリの大変さ。そのすべてがご自分が全部背負うワケではないです。必ず誰かに負担をかけてしまいます。

極端な話しに思える様なことばかり書いて来ましたが、『まったく有り得ない話し』ではないはずです。
それが自分でなくとも周りにそんな方がお見えでしたら是非ここを見て頂くかお伝えしてください。
誰も不幸なことにならない、不幸な思いをしない為にも。。。

では、不幸にならない為の方法の一例を次回お伝えしていきたいと思います!!

今回お話するのは前回お伝えした、『不幸にならない為の方法』のひとつとして皆様に覚えておいていただきたい事です。

それは『治療・施術』です。
病院（医師）が行う事が“治療”で、私たち（柔道整復師、いわゆる接骨院）が行うのは“施術”です。
手術や投薬、レントゲンなどは医師しか出来ないので治療。私たちが行うのは手術など血が流れたり体内に何か行う投薬や検査は無いですが、身体の外から刺激を与え身体を治す、が施術です。
なので今回は施術についてお伝えします。
俗にいう“切った・貼った・縫った”などの手術が必要な程の急激な症状が発症したり耐え難い程の激痛であれば、まず向かう所と言えば『病院』ですが、そこまでではない・ちょっと困った、大変、の範囲なら接骨院でしょう。

そこで当院で行う施術方法は・・・？
まず、先述させて頂いた様に接骨院ではレントゲンやCT・MRIなどは出来ませんので、当院はお身体全体のお写真を撮らさせて頂き、その写真を元にお身体の状態を分析します。
（今、体内ではどうなっているのか？ではなく体内でこういった状態によりお身体がこういう変化を起こしている。

という“結果”から逆登る分析方法です。それを元に患者さまにしっかり状態をお伝えすると共に、『だから“元に戻す”為にはこういった施術は必要なのだと今後の事もお話させて頂きます。）
症状の“腰痛”ひとつ取っても“反り腰”からなのか“姿勢の悪さ”からなのか、または“筋力の低下”、“筋肉の硬さ”など原因や理由は様々で患者様の数と同じ数の原因・理由があると言っても過言ではありません。
それを問診と分析、そして矯正や電気で行う筋トレ、日常における指導・アドバイス、しっかりとした指圧。そうです!!　指圧、これこそが大切なんです!!
何故なら私たちが『患者様の患部に“手を当て”、患部から直接状態を知り、それを元に“その日その時その瞬間”に一番合った施術を施す。
皆さまも知っての通り“治す”ことを“手当てする”と言いますよね？先にも書いた通り“患者様のお困りの箇所にしっかり手を当てて”施術するのが本当の“手当て”です。
『患者様の目もあまり見ず、患部もあまり診ず、そして患部もあまり触らず（手を当てず）に検査の結果やレントゲン、カルテやPCの画面』ばかり見て飲み薬や湿布・塗り薬で『これでしばらく様子を見ましょう』。あげくに『あまり改善しないので手術しましょう』なんて事本当にありますし、あんまりですよね？

それまでにやれる事、やる事はたくさんあります。
筋トレもそうですし姿勢を矯正することで患部の負担が減り、改善することもあります。
どの筋肉をどう鍛えたら良いか、日常でもできる体操、食事についても先に述べた様に“体内から劣化しない”様にするもの、（それがゆくゆくはダイエットに繋がれば体重軽減も患部の負担軽減になります。）

写真分析からみえる反り腰・猫背・巻き肩・肩の位置・骨盤の位置・膝の位置・背筋の曲がり具合、その姿勢の歪みから来る下半身のムクミ・太もものハリ・ふくらはぎのハリ・・・　そのすべてが患部に負担と言う形で現れます。
やれる事、できる事を挙げたらキリがないくらいあるのです。
それらすべてとは言いませんが、一つでも多く取り除けれればどれだけ患部にとって良いことになるか。
その結果“手術”と言う最悪の結果、寝たきりと言う悲しい結果を回避出来れば最高ですよね？

私たちはその“お手伝い”をさせて頂きます。
確かな分析・確かな技術で、確かな結果を全力で提供させて頂きます。
数ある方法の中に、是非とも『小坂井接骨院』を選択肢に入れて下さい!!